Q自宅を事務所として許可を受けられますか?
A可能ですが、条件があります。
自宅兼事務所の場合でも派遣業の許可を取ることはできますが、いくつかの条件があります。
まずは、許可要件にある「概ね20㎡以上」という広さの要件を満たすことです。
20㎡以上の、事務所専用として使用できるスペースを確保する必要があります。 必ずしもひと部屋でなくても、事務所スペース、面談スペースと部屋が分かれていても問題ありません。
あとは、「動線」が重要です。
面接に来た労働者の方が、リビングや寝室など、生活空間を通らなければ面談スペースに行けない場合などは、許可は難しいでしょう。
また、自宅が賃貸物件の場合は、家主さんに使用承諾書をもらわなければならないケースもあります。
Qひとつの事務所で派遣と紹介、両方の許可は取れますか?
A取れますが、管理は別々で行ってください。
派遣業と同時に紹介業の許可も取りたいとお考えの方も多いかと思います。
その場合、同一の事務所であっても問題はありませんが、派遣業の個人情報と紹介業の個人情報は必ず別々に管理しなくてはなりません。
例えば、派遣業の個人情報と紹介業の個人情報を1つの鍵付き書庫で保管することは認められず、それぞれ別の鍵付き書庫が必要となります。
Q自分ひとりで派遣会社を運営することは可能ですか?
A職務代行者が必要です。
おひとりで会社を立ち上げ、派遣元責任者もご自身でされるので、派遣労働者以外は誰も雇用しない予定の方も多いかと思います。
しかし、派遣業の許可の際には「派遣元責任者が急遽対応できない場合」に備えて、一時的に派遣元責任者の代わりを務める「職務代行者」の選任が必要になります。
派遣元責任者のように、一定の労務管理経験や、講習の受講は不要ですが、何かあったときに対応できる従業員が最低でも1名は必要です。